こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
すこし前に「ツンデレ」について取り上げました。ツンデレについて
今回は「デレ」シリーズである「ヤンデレ」についてお話したいと思います。
自身の創作に新しいヒロインの追加を考えている人は必見です!
ヤンデレの意味とは何か
知名度としてはツンデレに後れを取りますが、ネット上では有名な設定の一つですね。
ヤンデレの意味は「病んでいる」と「デレる」が組み合わせです。
「病的な恋慕」といったところでしょうか。
ヤンデレの種類
ただ「病的な恋慕」と言ってもわかりにくいので例を使って説明しましょう。
例えば主人公に思いを寄せるヒロインがいるとします。
当然このヒロインは「ヤンデレ」であることが前提です。
そして主人公に対して自分以外の別のヒロインが好意を向けていると知った……そんな場面を想像してください。
ヤンデレの種類を「危害」の観点から考える
まずは「誰かしらに危害を与えるか否か」です。嫉妬を覚えて危害を加えるというのがヤンデレの印象だと感じる人がいるでしょう。
危害を誰にも与えずに感情だけが病的に暴走するのもアリです。
次に「危害を与える対象」ですね。主人公に好意を抱いたヒロインなのか主人公なのか。はたまた自分自身か。
他のヒロインに対して与える危害は単純に排除が目的でしょう。牽制や威嚇だけで済むのか、本当に「排除」してしまうのか。
主人公に対しての危害は「極端すぎる構ってちゃん」で主人公の気を引きにいくためや「他のヒロインになびくならいっそのこと……」という歪んだ独占欲から成るでしょう。
自身に対しての危害も「構ってちゃん」という面が大きいでしょう。自分が傷ついているところを主人公にわざと見せつけて気を引こうとします。
あとは誰にもぶつけることができななくなった膨大な嫉妬を含んだ感情の矛先として、自身を選んでしまうのです。
そういえばあと一つ危害を与える対象がありましたね。
それは「世界」です。
スケールが大きすぎてわかりにくいなら言い換えると「無差別」ですね。
「自分の思いが伝わらない世界ならいらない」というぶっ飛んだ考えです。
恋愛物とバトル物が混ざったタイプの創作なら、ヒロインがとあるきっかけでヤンデレとなって世界を壊そうとした結果、大好きな主人公と対峙するという展開がいいでしょう。
ヤンデレの種類を容姿から考える
ヤンデレキャラが描写されるときのビジュアルのパターンってかなり決まっちゃってるんですよね。
まずは「ハイライトの無い目」
これは鉄板でしょう。「死んだ魚のような目」とも呼ばれますね。生気がなく盲目的に愛を追い求めているのが一発でわかるので採用される傾向が非常に高いですね。
次は「血痕」
これも同じくメジャーな特徴ですね。これは先ほど挙げた「危害を加える」という特徴から視覚的につなげやすいのが理由でしょう。
あとは「ゴシックな服装」
上記二つと比べれば採用率は下がります。これはゴシックの黒色とヤンデレ特有の暗い雰囲気とマッチするからでしょう。
ヤンデレキャラの昨今の需要について
ヤンデレのヒロインを登場させる創作は増加していると考えられます。
何といってもキャラ付けとしてわかりやすいですからね。
しかし好まれる要素の傾向については変化があるように感じられます。
ツンデレキャラクターの項目で「暴力系ヒロイン」について述べましたが、「主人公に危害を与える」というヤンデレヒロインは避けられやすくなってきているのではないかというのが私の所感です。
というのも昨今の創作物、特にラノベでは「どれだけ読者にストレスを与えないか」を第一にした作品が人気を博すようになってきているからです。
主人公に自身を重ねる人の割合は恋愛物だとなおのこと多いですから、主人公に危害が与えられるとあたかも自分自身が傷つけられたように感じる読者が出てくる可能性があるのです。
それに付け加えると、従来はシリアスな展開になりやすいヤンデレキャラがマイルドになっている傾向があるように感じます。
例えば「他のヒロインを消す」と口では言っておきながら、決して実行に移すことが無いヤンデレキャラ。
「ヤンデレ」というキャラは好きでも、ドロドロの愛憎劇や鬱展開は見たくないと思う人が増えたのを作者側が反映しているのです。
ですから主人公に危害を与える血みどろのヤンデレキャラを創作するのは自己満足ならともかく、「人気を得たい」と思うなら今は向かい風になってしまう可能性がありますね。
ヤンデレはBL界隈にも人気
男性向けラノベや恋愛ゲームのようなNLだけではなく、BLにもヤンデレキャラは採用されることがあります。ヤンデレヒロインより絶対数は少ないですがね。
ヤンデレヒロインとの特徴に際立った差はないと思います。前述した特徴を男性にすればできあがるでしょう。
違う点で思いあたるのは「自分の知ってる貴方ではない」と以前の思い人と今の姿を比べて、その差に怒るという展開が多いような気がしますね。
元はBLではない作品がBLとして二次創作される際にこの「敵意」が「好意」の入り混じった感情として描かれるケースが人気です。
まとめ
今回は「ヤンデレ」についてお話してきました。
現実に存在すると考えると恐ろしいですが、あくまでも創作。
個人的に「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD 」という作品で一気にヤンデレという概念が浸透したような気がするんですが、どうなんでしょうかね。
以下に「ヤンデレ」を考える上で参考にしたい作品を掲載しておくので、是非チェックしてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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